その他の活動は大きな変化なし
気象台によると、十和田では今日22日(金)11時頃から火山性地震が増加し、13時30分の時点で110回を観測しています(速報値)。震源は中湖付近の深さ6km付近と推定されます。十和田でこれだけ地震が増えるのは昨年7月6日に139回を観測して以来です。
低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも特段の変化はみられません。監視カメラによる観測でも特段の異常は認められません。火山性地震の増加以外に特段の変化は認められませんが、火山活動の推移に注意してください。
低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも特段の変化はみられません。監視カメラによる観測でも特段の異常は認められません。火山性地震の増加以外に特段の変化は認められませんが、火山活動の推移に注意してください。
防災上の警戒事項等
火山活動に十分注意し、立ち入り規制等、地元自治体等の指示に従ってください。異変を感じた際には、想定火口や湖岸から離れてください。
なお、十和田では、活動活発化の過程での噴火警戒レベル2、3の運用は行っていません。想定火口内に居住地域があるため、火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性が出てきた場合、即座に噴火警戒レベル4以上に該当するためです。
なお、十和田では、活動活発化の過程での噴火警戒レベル2、3の運用は行っていません。想定火口内に居住地域があるため、火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性が出てきた場合、即座に噴火警戒レベル4以上に該当するためです。
火山性地震とは
火山体またはその周辺で発生する地震のことを火山性地震と呼びます。マグマの動きや熱水の活動などに関連して発生するものや、噴火に伴うものがあります。
火山によっては火山活動が活発化した際に多く発生する傾向がありますが、地震の増加が即、噴火につながるわけではありません。
火山によっては火山活動が活発化した際に多く発生する傾向がありますが、地震の増加が即、噴火につながるわけではありません。
十和田の火山活動
十和田は約15,000年前の大規模の噴火によって、現在見られる十和田カルデラの原型が形成されました。その後も約4,000年間にわたって断続的な噴火活動が継続しています。
有史以来の活動としては平安時代の915年の噴火が知られています。中湖でプリニー式噴火が起こり、毛馬内(けまない)火砕流が発生しました。火山爆発指数・VEIは9段階あるうちの上から4番目にあたる、VEI5とされています。
最近では2014年や2023年に地震活動が活発になったくらいで、目立った活動はみられていません。
» ウェザーニュース 火山情報
有史以来の活動としては平安時代の915年の噴火が知られています。中湖でプリニー式噴火が起こり、毛馬内(けまない)火砕流が発生しました。火山爆発指数・VEIは9段階あるうちの上から4番目にあたる、VEI5とされています。
最近では2014年や2023年に地震活動が活発になったくらいで、目立った活動はみられていません。
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出典・参考
画像:気象庁火山監視カメラ