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より安全に、より効率的に! 覚えておきたい「雪かき10箇条」

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2025/02/05 05:15 ウェザーニュース

今シーズンで最強寒波が日本列島を覆い、日本海側を中心に大雪となっています。また西日本では市街地でも積雪の可能性があります。普段雪があまり降らない地域では、雪かきに慣れていない方が多いと思います。

札幌市のウインターライフ協議会では、雪かき中の事故を防ぐための留意点やコツを、「雪かき10箇条」としてまとめています。そこで、詳しい話を同協議会の金田安弘さんに伺いました。

雪かきをもっと安全に効率的に

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「雪かきは重労働で、無理をするとケガや事故を伴うこともあります。そこで、こうしたケガや事故を防ぎ、効率的で安全な雪かきのコツをわかりやすくまとめたのが『雪かき十箇条』です。この十箇条を念頭に置いて安全に作業を行うようにしましょう」(金田さん)

雪かき10箇条

(1)準備運動・整理運動をしっかりと
重い雪を運ぼうと力むと血圧や脈拍が急上昇するので、必ず準備体操を。また、作業後は下半身に血液が溜まりやすく貧血になることもあるので、整理運動をすること。

(2)服装は万全に
雪かきは汗をかくので、作業中は体温調整がしやすいように重ね着をすること。

(3)体全体を使う
腕力だけはNG。雪を持ち上げる時は背筋を伸ばして膝を曲げ、体全体で持ち上げること。

(4)体をひねりすぎない
身体をひねって雪を投げるのはNG。投げ出したい方向に体の向きを変えて、体の正面に雪を投げること。

(5)ニコニコペースで無理をしない
短時間で作業を終えようと、最初から全力で行うのではなく、徐々に体を慣らしながら作業すること。

(6)体調管理はしっかり
疲れている時、風邪をひいている時などは激しい作業はしないこと。体に異変を感じたら作業を中断して休むこと。

(7)2人以上で作業
作業中の急性疾患や屋根の雪下ろし中の屋根からの落下など、予期せぬトラブルに備えてできるだけ2人以上で作業すること。

(8)周りの状況を十分把握
屋根からの落氷雪に備えて作業する屋根の形状や、不用意に落ちないように側溝の位置を頭に入れておくなど、作業場所の状況を十分に把握すること。

(9)気象情報に注意
天候が荒れる状況での作業は避けること。また晴れて気温が高い時は、屋根の雪の落下に要注意。不用意に軒下に近づかないこと。

(10)使いやすい除雪道具を使う
除雪する雪の特性や作業の目的にふさわしい道具を使って、作業負担を減らし、効率的に作業すること。

不意の大雪、ということもあります。雪かきは不慣れでも除雪が必要という場合は、この「雪かき十箇条」を参考にして、ケガや事故なく安全に作業を進めるようにしましょう。

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